三世(さんぜ)~来世の幸せ
「これからの人生が、どうなるのかもわからないのに、
自分の来世が幸せになるかどうか、わかるものか」
そう思う人も多いことでしょう。
仏教の教えに、「過去の因を知らんと欲すれば、現在の果を見よ。
未来の果を知らんと欲すれば、現在の因を見よ」とあります。
仏教では、どんなことにも必ず原因があり、原因なしに起きる結果
はないと教えています。
原因とは「行い」、結果とは「運命」と置き換えることができます。
過去の行いを知りたければ、現在の自分が受けている結果(運命)
を見なさい、未来にどんな結果が待っているかを知りたければ、
現在の自分の行いを見なさいということです。
このように、現世と来世がつながっているとわかれば、
現在の自分の行いが、いかに大切かわかるでしょう。
現世をおろそかにして、来世の幸せはありません。
仏さまを信じ、積善に努めるならば、運命は必ず転換され、
幸せな未来が開けていきます。