ママも未来のために考えてよ！

学校でSDGsについて教わったケンタ。未来のために大事なことなのに、ママがあまり関心を持っていないことに不満を感じている。

	ママ、もっと真剣に考えてよ！ボクたちの未来がかかってるんだから。
	えー？ママだって考えてるし、何もしてないわけじゃないんだけど……。
	あら、ママさん、ケンタくん、どうしたんですか？
	和尚さん……。ケンタがSDGsのことを学校で教わってから、「ママはちゃんと考えていない」って、叱られっぱなしなんです。
	だって、未来のために大事なことなのに、ママはあんまり関心ないみたいだから。
	けど、私だって、食品ロスが出ないようにとか、ゴミの減量とか、それなりに考えてやってるのに……。
	SDGsはそれだけじゃないんだよ。もっと勉強してくれないと。
	じゃあ、ママさん。SDGsって、そもそもどういう意味なのかご存じですか？
	えーと、確か、持続可能な何とかかんとか、でしたっけ？
	2015年に国連総会で採択されたんだ。
	何でも知ってるのね……。
	うん。17の目標も全部言えるよ。
	子どもたちの未来がかかっている大事なことだから、ケンタくんが一生懸命勉強するキモチはよく分かります。
	私も勉強しないとダメですか。
	毎日忙しいママさんが同じように勉強するのは大変かもしれませんが、子どもたちにいい未来を残すのは大人の責任だと考えて、努力してほしいですね。
	そうだよママ。まず、17の目標を知って、SDGsが人類にどれくらい大切かを考えてもらわないと。
	SDGsの目標は、貧困や飢餓の解消、健康と福祉、教育、人権やジェンダー平等、経済や産業、地球環境の保全、平和など、多岐にわたっていて勉強しがいがあると思いますよ。
	うーん、大変そう……。
	ケンタくんも、ママを叱るだけじゃなく、知ってることを教えてあげたり、忙しいママでもできる行動を考えてあげたり、親子で協力して取り組んでほしいですね。
	うん。ボクは水や電気をムダにしないように気をつけてるし、誰とでも仲良くするように心がけてるんだ。ママにもいろいろ教えてあげるよ。
	ありがとうケンタ。ママでも持続可能なように、お手柔らかにお願いね。