与えることより、奪わぬこと
子どもの幸せを願わない親はいない。
その思いが強いあまりについ、親は子どもに、
なんでも与えすぎているのではないでしょうか。
与えることは簡単です。でも、与えると同時に
大切な何かを奪い取っていることに気づいていないのです。
欲しがるものを買い与え、人生のレールを親が敷き、
子どもに財産を残そうとする。
それは、人間本来の生きる力や我慢する心、
自ら考える能力を親が奪っているのかも知れません。
ほんとうに子どもの幸せを願うならば、
与えることよりも、奪わないこと。
親の思う幸せと、子どもが思う幸せとはきっと違うものなのでしょう。
子どもの可能性を奪わず、信じてあげることが、
親と子の絆を深めるのです。