安心の道
真っ暗がりの険しい山道を、ひとりで歩いていると寂しくて怖い。
泣き出してしまいそうになります。
でも、前にお父さん、後にお母さんがついていて、
「お父さん」と呼ぶと、「何だ」と応え、
「お母さん」というと「はい」と聞こえる。
暗闇で姿は見えなくとも、その声を聞いて歩いているだけで、
子どもは安心です。
お父さんとお母さんの間に、姉妹兄弟みんなが並んでいれば、
「お兄ちゃんが倒れた」というと、お父さんがすぐに起こしてくれる。
これほど安心なことはありません。
信仰とは、こういうこと。
常にお父さん、お母さん、つまり神仏に守護(まも)られた、
安心の道を歩むことをいうのです。