恩に着せるな

種を蒔いたら、土をかぶせよう。
人に親切にしたら、恩に着せてはなりません。
仏さまにお供えして、お礼を言ってもらいたいような心では、
せっかくの種が腐ってしまい、芽が出ない。
供えさせていただいて、「ありがたい」と、ただ感謝をしよう。
欲しい、惜しいと欲の心が混じっていたら、
少しも功徳(くどく)にはなりません。
他人(ひと)を目当てにせず、仏さまを目当てに、
いつも種を蒔いておくこと。
そして、蒔いたらそっとしておくように。
そうすれば、幸せは向こうからやって来ます。