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親のキモチ・子のキモチ

うちの子たち、夢がないんです……

親のキモチ・子のキモチ:うちの子たち、夢がないんです……

将来の夢は?と聞いても「別に……」と答える子どもたち。「私が子どもの頃は夢がいっぱいあったのに」とママは心配でたまらない。

登場人物

  • 10歳、8歳、5歳、3歳の4人の子育てにフル回転するママ。

  • 大家族のおばあちゃん。自身も5人兄弟の大家族で育つ。

  • 子育てに悩むパパやママを仏様の智慧で優しく導く女性和尚。

ばあばは子どもの頃、将来の夢ってありました?
私ね、歌手になりたかったの。それで、マイク代わりにおしゃもじを握って、流行歌を歌ったりしてたわね。
ふふふ。歌ってる姿が目に浮かびますね。私はファッションモデルに憧れて、頭の上に本を載せて歩く練習をしてましたよ。
ですよね。私も子どもの頃は夢がいっぱいあったのに、うちの子たち、将来の夢を聞いても「別に……」って言うんです。
昔は物はなかったけど、夢だけはあった気がするわ。今は豊かになりすぎて、夢なんて必要ないのかしら……。
右肩上がりの時代ではないので、子どもなりに世の中のムードを感じて、夢を描きにくいのかもしれませんね。
うーん……。世の中がどうとか関係なく、子どもらしく自由に夢を見てほしいと思うんだけど……。
子どもらしい無邪気な夢もいいですが、成長につれて、現実的な目標として夢を描くようになるんじゃないかしら。
それはそれで、親としての悩みも現実的になりそうだけど……。
親は子どもに安定した職業を望む場合が多いんです。でも、親の期待に応えようと、自分の夢を押し殺して、親の望む夢を語る子もいるようですよ。
「自由に夢を見ろ、でも親の期待にも応えろ」なんて、親って勝手ですね。
あぁ……。夢をもってほしいなんて、私のわがままなんでしょうか……。
いえいえ。夢をもち、夢の実現に向けて前向きに生きることは、子どもだけでなく、何歳になっても大切だと思いますよ。
どうしたら子どもたちに夢をもたせられるでしょうか。
まず親が夢を持つこと。今を一生懸命に生きて、明るい未来を信じることです。
明るい未来かぁ……。そういえば、最近は暗い未来ばっかり思い描いていたような気がするなぁ。
こんなご時世に、明るい未来を信じるのは難しいかもしれませんが、ママさんには子どもたちという宝物があるんですから。
そうよ。あの子たちの存在こそ夢なんだから。
よし!子どもたちのためにも、明るい未来を信じて頑張りますか。
そうそう、その意気。明るい日と書いて明日なんだから、未来を信じて明るいキモチでいれば、子どもたちの夢もきっと大きく育っていくと思いますよ。

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情報

タイトルうちの子たち、夢がないんです……
投稿日2022.03.25
著者 モバイル金剛寺
テーマ
アイキャッチ親のキモチ・子のキモチ:うちの子たち、夢がないんです……