塩抜き
塩鮭の塩分を除くには、真水につけてはだめ。
塩水につけなければなりません。
ゴボウのアクを抜くには、
同じようにアクの強いものにつけなければなりません。
毒をもって、毒を制するのです。
それは、人生においてもいえること。
苦しみを取り去るには、それだけの苦しみを嫌ってはなりません。
楽をして苦しみを取り去ることはできないのだから。
何もかも仏さまがしてくださるといって、やりたい放題、
無茶をしていては救ってはもらえない。
自分が救われるためには、
進んで人のため、まわりのために苦労をせよ、と教えるのはこのこと。
言い換えれば、人を喜ばせる苦労が自分を楽にするということです。