仏さまという親
子どもが見あたらない。
親は心配で夜も寝られず、探し回る。
近くで事故があった。
我が子ではないかと親は飛んでいく。
親は、すぐに我が子でないことがわかり、ほっとする。
親は子どもの体の隅々まで、何でも知っているからすぐにわかる。
子どもがドブに落ちた。
親は何をしていようとも、なりふり構わず走っていく。
そして、体を洗い、傷口に薬を付け、服を着替えさせる。
親は子どものためなら、何でもする。
子どものことなら何でも知っており、何でもしてくれる親の心を、
子どもは知っているのでしょうか。
「仏さまという親」を知ろうとしない人は、
それ故、仏さまを嘆かせ、自分を苦しませるのです。