頭の関所

おもしろい、たとえ話をしましょう。

頭のてっぺんには、関所があります。
関所の役人を「知恵」といい、関所には「仁」「義」「礼」の
3つの規則（おきて）があります。
人は見たり聞いたりしたものをまず、
知恵という役人に訴えます。
役人は規則に沿うかどうかを調べ、
良いと決まったら人は行いに移します。
ところが、役人は時に「賄賂」をもらったり、ズルをしかねません。
そこで、この役人の監視をする番人が必要になります。
その番人が「意（こころ）」です。
己の心の働き・心持ちによって、
頭の関所をとがめるのが意の役割です。
人はこうして、頭の関所を通り、正しい生活をおくる。
正しくない生活をする人は、頭の関所が惑（まど）っているので、
意のとがめを受けることになるのです。