人の褒（ほ）め方

人の褒め方は、なかなか難しいものです。
ましてや、人を使う立場にある者は、部下を褒めるにも、配慮が必要です。
おおっぴらに1人だけ可愛がると、その思いがあだになって
当人がねたまれたり、やっかみをかったり……。
周りにハッパをかけるようなことをいうと、さらに逆効果です。
みんなの前で、大げさに褒めれば、
かえって当人が苦しむことになりかねません。

大勢の中では、ねぎらいの言葉をかけ、2人っきりになったときに、
「よく頑張ったな。君ならきっとできると思っていたよ」と
コッソリ褒めてあげるだけでいいのです。
実績や成果などの結果よりも、「君のおかげで、うまくいったよ」のように
その人の存在を評価することの方が、心に届きます。
人は誰しも、「他人に評価されたい」「認められたい」と思っています。
それがやる気につながり、仕事に対するエネルギーに転化していきます。
部下のモチベーションが上がらない、部下が育たない……。
そんな愚痴を言う前に、あなたも今日から“褒め上手上司”になることです。