子どもを不審者から守りたい

地域の不審者情報メールを見ては、ユカのことが心配になるママ。子どもを犯罪から守るためには、どうしたらいいのかと悩む。
登場人物
小5の女の子・ユカ。
ユカをひとりで育てるママ。
仏様の智慧で家庭を円満に導くおじいちゃん和尚。
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ねぇユカ、最近よく不審者情報のメールが届くんだけど、あなたは変な人に出くわしたりしてない? |
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私はないけど、もし変な人がいても大丈夫だよ。「いかのおすし」だから。 |
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「いかのおすし」?何それ?ユカはイカが苦手だったでしょ? |
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もう、食べ物のイカじゃないよ。知らないの?ママ、遅れてるよ。 |
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えー?「いかのおすし」なんて聞いたことないんだけど。ちょっとユカ、ニヤニヤしてないで教えてよ。 |
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おやママさん、「いかのおすし」をご存じない?それはいけませんなぁ。 |
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和尚さんまで、そんな意地の悪いこと言って……。 |
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はっはっは。すまんすまん。「いかのおすし」は「行かない・乗らない・おおきな声を出す・すぐ逃げる・知らせる」という、子どもが身を守るための5つの約束なんじゃ。 |
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あぁ、そうだったんですね。 |
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知らない人について行かない。知らない人の車に乗らない。危険を感じたら、大きな声を出して助けを呼ぶ。すぐ逃げる。そして、家族や先生、大人に知らせる。これが大切なんじゃ。 |
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学校で教えてもらって、面白いからすぐ覚えたよ。 |
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私が知らないだけで、子どもたちはみんな知ってるんだね。 |
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不審者で一番多いのは、「声かけ」だそうじゃが、私も知らない子どもにうっかり声をかけて、「変なおじさんがいる!」と怖がられたことがあるんじゃ。 |
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えーっ!和尚さんが?全然不審者っぽくないのに。 |
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子どもたちにとっての不審者は、「知らない人」なんじゃ。だから、いくら優しそうな人でも、子どもが知らない人であれば、警戒が必要なんじゃよ。 |
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そうか……。悪意があっても、それを隠して優しい顔で近寄ってくるのが、不審者ですもんね。 |
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子どもが身を守るためには、知らない人を安易に信用しないことが大切なんじゃ。 |
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ですよね……。でも、人を信用できないなんて、悲しい世の中ですね……。 |
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そう悲観しなさんな。近所の大人や地域の見守りボランティアなど、子どもが「知っている人」が増えれば、信用できる人がたくさんいる安心な地域になると思いますぞ。 |
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なるほど。「知ってる人」を増やせばいいんだ。 |
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みんなが顔見知りになって、地域全体で子どもを見守ってほしいもんじゃな。 |
情報
タイトル | 子どもを不審者から守りたい |
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投稿日 | 2025.05.02 |
著者 | モバイル金剛寺 |
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