うちの子、空気が読めなくて……
「え、私にはお土産ないの?」とガッカリしている若手ママ。聞けば、自分から「お土産はいらない」と言ったらしいのだが……。
登場人物
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小6、小2の2人の育児に悩みが絶えない若手ママ。
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3人の子どもを育て上げた経験豊富なベテランママ。
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ママの義母。何でも遠慮なくズバズバ言ってしまう大阪人。
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子育てに悩むパパやママを仏様の智慧で優しく導く女性和尚。
はぁ……。 うちの子、空気読めないっていうか、優しさが足りないんじゃないかなぁ。 |
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え?空気?優しさ?いったい何があったの? |
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うちのお兄ちゃん、修学旅行に行く前に「お土産、何がいい?」って言うから、「お土産はいらない、お小遣いは自分のために使えばいいよ」って言ったの。そしたら、本当に何も買ってこなくて、下の子にだけ可愛いキーホルダーみたいなの買ってきて……。 何もいらないって言っても、空気読んで、何か買ってくるのが優しさとか思いやりじゃないの? |
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何?下の子に嫉妬してるの?そもそも、お土産がほしいなら、ほしいって言えばよかったじゃん。 それを、空気読めとか、優しくないとか、あなた相当「めんどくさいママ」だと思うよ。 |
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ふふふ、ママさん、お兄ちゃんのことが大好きなんですね。まるで恋人に対する不満みたいですよ。 この場合は、先輩ママさんが言うとおり、ほしいならほしいと言えばよかったのでしょうし、買ってこなかった子どもに「思いやりがない」わけではないと思います。 普段から子どもに「ウソをつかない」「正直に話す」と教えておきながら、自分の言葉は裏を読んで気持ちを察してほしい、というのでは、子どもも混乱します。 まだまだ成長過程の子どもに、そんな大人の機微を要求するのは、ちょっと無理がありそうですね。 |
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和尚さん、よう言うてくれはった! この人、子どもたちに優しさを求めすぎやねん。私から見たら、2人とも十分すぎるぐらい優しいのに。 きっと隔世遺伝で私に似たんやろなぁ……。 |
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お、お義母さん!いつからそこに……。 |
相手のキモチがわかる子どもに
大人の顔色を読むような子どもにはなってほしくないけど、相手のキモチがわかる子どもには育ってほしいと思うの。 うちの子たちも小学生のころは兄弟ゲンカがひどかったけど、その年代だと相手のキモチがイマイチわからなくて、うまく折り合えないのかもしれないね。 |
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そういえば、お兄ちゃんが小1の頃は、お友だちとおもちゃの取り合いになって、力づくで奪い取ったりしてました。 「お友だちのキモチになって」とか「自分がやられたらどう思う?」とか言い聞かせても、相手のキモチを考えるということに、あまりピンと来ていない気がしましたね。 |
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子どもの成長は、個人差がとても大きいんです。 相手のキモチを想像するのがとても上手な子もいれば、ゆっくり時間をかけて身につけていく子もいます。いきなり「相手のキモチになれ」ではなく、まず自分自身のキモチを言葉で表現させてみたり、お母さんのキモチを言葉で伝えてみるのもいいかもしれません。 人にはそれぞれのキモチがあって、お互いに相手のキモチを想像し、尊重しあうことが大切だということを、親子の愛情あふれるやり取りを通して、学んでいってほしいですね。 |
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私の今のキモチは……。いや、やっぱり言うのやめとこ。 ママ、私のキモチ、察してや。 |
情報
タイトル | うちの子、空気が読めなくて…… |
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投稿日 | 2020.04.03 |
著者 | モバイル金剛寺 |
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