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親のキモチ・子のキモチ

お茶を習ってみたいんだけど……

親のキモチ・子のキモチ:お茶を習ってみたいんだけど……

学童でお茶を体験したユカ。楽しかったから習ってみたいんだけど、一緒にどう?とマイを誘う。マイは難しそう……としり込みするが……。

登場人物

  • 小5の女の子・ユカ。
  • 小5の女の子・マイ。
  • 子育てに悩むパパやママを仏様の智慧で優しく導く女性和尚。
 
ねぇマイ、一緒にお茶を習わない?
え、お茶?どうしたの急に。
この間、学童でお茶を体験したんだけど、お抹茶がおいしかったし、楽しかったんだ。近所に小学生でも習える教室があるみたいだから、マイも一緒にどうかなと思って。
そうなんだ。うーん、どうしよう……。お茶って作法とかがあって難しそうだし、正座で足がしびれそうだし……。
あら、マイちゃん。そんなに怖がらなくても大丈夫。お茶はいいですよ。ぜひ習ってみてほしいですね。
和尚さんもお茶を習ったことがあるんですか?
若い頃に修行の一環として、茶道や華道、書道も雅楽も習いましたよ。
すごい!4つも!
みんな日本独自の文化ですから、自分の国をきちんと知って誇りをもつためにも、一度は習ってほしいと思いますね。
お茶のいいところって何ですか?
まず、礼儀作法が身につくし、おもてなしの心も学べます。いろんな作法の形を覚えることも大事ですが、なぜそうするのか、という心を学ぶことが大切なんです。
お菓子を食べるのにも、お茶を飲むのにも作法があって、今まで知らなかったから、すごく新鮮だったし、楽しかったよ。
へぇ~。そんなに楽しいのなら、ちょっと習ってみてもいいかも。
最初は気軽に始めたらいいんです。習っているうちに、だんだんお茶の心が分かってきますから。
お茶の心って?
お茶には「一期一会(いちごいちえ)」という言葉があって、「一生に一度だけの機会」という意味なんですが、それほどの思いで相手を思いやり、おもてなしする心が大切なんです。
一生に一度かぁ。お茶ってけっこう奥が深いんですね。
お茶に限らず、華道、書道、雅楽なども、単に技術を習得することが目的ではなく、心を落ち着かせたり、集中力を鍛えたり、心の修行という面が大きいんですよ。
じゃあ、習い事をしたら勉強にもいい影響があるのかなぁ。
あっちこっち気が散らずに、落ち着いて勉強に集中できるようになるんじゃないかしら。
何だかいいことがいっぱいありそうだし、ユカと一緒に習ってみるか。
日本の伝統文化に親しみ、心を澄ませる体験は、一生の財産になると思うので、ぜひ長く続けてほしいですね。

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情報

タイトルお茶を習ってみたいんだけど……
投稿日2024.07.12
著者 モバイル金剛寺
テーマ
アイキャッチ親のキモチ・子のキモチ:お茶を習ってみたいんだけど……