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親のキモチ・子のキモチ

食育に目覚めたパパたち

親のキモチ・子のキモチ:食育に目覚めたパパたち

子どもの味覚は3歳までにほぼ決まる、と聞いて、食育に興味を持ったほやほやパパ。先輩のイクメンパパに相談するが……。

登場人物

  • なりたてほやほやのパパ。子育てに非協力的だとママに責められ困っている。
  • テキトーな子育てでママを悩ませる自称イクメンパパ。
  • 子育てに悩むパパやママを仏様の智慧で優しく導く女性和尚。
先輩、子どもの味覚は3歳までにほぼ決まるって聞いたんですけど、やっぱり早めに食育した方がいいですかね。
そりゃそうだよ。うちなんか、最高級の和牛を食べさせて、舌の肥えた子どもに育てたいと思ってるんだ。
マジですか。食費が大変じゃないですか?
そう。だからママに猛反対されて、まだ実現してないんだけどさ。
あ、やっぱり……。
パパさんたち、食育に興味を持つのは良いことだと思いますが、舌の肥えた子どもを育てるのが食育ではないと思いますよ。
和尚さん、じゃあ、何を食べさせたらいいんでしょうか。
まず、いろんな食べ物の味を体験させて、覚えさせること。大人が食べるような濃い味付けではなく、出汁や塩などの薄味で、素材そのものの味を経験させることが大切です。
素材そのものの味か……。でも、それでおいしいと感じるんでしょうか。
甘味、塩味、旨味の3つの味は、生きるのに欠かせない味なので、本能的においしいと感じるんだそうです。
ボクは味が濃い方が好きなんですが、薄味の方がいいんですか。
濃い味付けだと、素材の味がわかりにくくなります。それに幼児期の味覚は大人より敏感なので、最初から濃い味にすると、濃い味しか感じなくなってしまうんだそうです。
あ、ボクがそうなのかも……。
味覚が敏感なうちに、いろんな素材の味を体験させて、味覚の幅を広げることが、食育の基本だと思います。ムリをして高級和牛を食べさせる必要はないと思いますよ。
ありゃ、和尚さんにも反対されちゃった。和牛計画は撤回します……。
それと、食育に大切なのは、味だけではないんです。
えー、何だろう……。
食べるのが楽しくなる環境を作ることです。家族みんなで食事をして、食べることは楽しい、と感じさせることが大切なんです。
確かに1人で食べるより、家族みんなで食べた方がおいしく感じますもんね。
食べることが好きで、食事の時間を大切にする子どもを育てることが、本当の意味での食育だと思いますよ。
いやー、勉強になりました。最初から和尚さんに相談したら良かったですね。
だよね~。って、オイ!

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情報

タイトル食育に目覚めたパパたち
投稿日2025.07.11
著者 モバイル金剛寺
テーマ
アイキャッチ親のキモチ・子のキモチ:食育に目覚めたパパたち