最近、給食が少ないんだよね……。

え、どういうこと？

おかずの量が少なかったり、デザートがなかったり、前より減ってる気がするんだ。

先生、本当に減ってるんですか？

実は、最近の物価高の影響で、給食の品数や量を維持するのが大変なんです。いろいろと工夫してもらってはいるんですが、1食当たりの予算が決まっているもので……。

えーっ、困ります！やりくりが大変なのは分かるけど、育ち盛りなんだから、給食は減らさないでください！

は、はい……。

ママさん、お怒りはごもっともですが、先生を責めてはいけませんよ。それに、献立を作る方、食材の手配や調理をする方々も、苦心して給食を用意してくださっているのですから。

ごめんなさい……。みなさんのご苦労にもっと感謝しなくちゃダメですよね。

給食は、定められた栄養の採取基準を満たす必要があるのですが、予算が限られているので、少しでも安い食材や調味料を探して、かなり苦心されているんです。

分かります。私も子ども4人、大人4人の食事の用意で、毎日頭を悩ませていますから……。

給食を作る人もママも大変なんだね。ボク、ガマンした方がいいのかな……。

ダメダメ。あなたはそんなこと気にしないで、たくさん食べなくちゃ！

そうそう。カズマくんはしっかり食べて元気に成長することが一番大事。でも、たくさんの人が頑張って給食を作っていることは、知っておいてほしいですね。

学校でも食育の一環として、栄養素のことや給食のことを教えているんです。

地元の農家の協力で子どもたちが収穫体験をして、食育につなげているところもあるようですね。

そうなんです。それに、地域の旬の食材は、鮮度が良くてコストも低い場合があるので、農家との連携は大切なんです。

私も直売所で地元の野菜をよく買うけど、おいしいし安いし、大助かりだもの。

ピンチはチャンスですから、コストの問題をきっかけに、地域の食材を見直したり、食について学ぶ機会を増やしたり、子どもたちにプラスになる方向を考えてほしいですね。

賛成！給食ももう一品プラスで！

そんなに給食が好きなの？まさか、家のごはんよりおいしいって？え？