お金のごほうびより心のごほうび
いくらぐらいがいいのか悩ましい子どものお小遣い。お手伝いのごほうびとしてあげる方法もあるようだけど……。
登場人物
- 小6、小2の2人の育児に悩みが絶えない若手ママ。
- いつも明るく元気な小5の男の子・ケンタのママ。
- 子育てに悩むパパやママを仏様の智慧で優しく導く女性和尚。
小6の息子のお小遣い、どれくらいあげるのが正解なのかなあ……。ケンタくんのママは毎月いくらあげてる? |
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うちは毎月いくらじゃなくて、お風呂掃除をしたら100円、ちょっとしたお使いなら50円とか、お手伝いのごほうびとしてお小遣いをあげるようにしてるの。 |
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へぇ~。それってお手伝いをするモチベーションが上がりそうでいいかも。うちもそうしようかな。 |
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けど、問題もあってね。お小遣いが欲しいときはお手伝いしてくれるけど、手元のお小遣いに余裕があると、まったく何もしてくれないの。 |
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あら、それは困りましたね。お手伝いは本来、お小遣いとは関係なく、家族のため、自分のためにするもの。お手伝いをすることでママや家族が喜び、自分のキモチも満たされることを、身をもって知ることが大切なんです。お手伝いとお小遣いが結びついてしまうと、無償で人のために働くことの喜びを知らない子どもに育ってしまうんじゃないかしら。
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そうですよね。最近は、何でもお金で考えるようになって、宿題やったら何円、テストの成績が良かったら何円とか、料金表みたいなものまで作り出して、実は困っているんです。
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宿題をする、勉強を頑張るのは、ママのためでも、お金のためでもなく、自分のためにすること。それをちゃんと教えておかないと、後々ケンタくん自身が苦労することになると思いますよ。 |
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確かにお金で釣るみたいなやり方は良くないですよね。でも、どうやったらお手伝いや勉強のモチベーションを上げられるんでしょうか。 |
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お金のごほうびではなく、心のごほうびをあげることね。「いつもお手伝いしてくれてありがとう!」「勉強頑張ったね。スゴイな!」って、感謝や喜びのキモチを伝えることが、お金より価値のあるごほうびになるんじゃないかしら。 |
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よし、今日からお金のごほうびはやめるぞ! 代わりに愛情たっぷりのハグで感謝と喜びを伝えようっと。 |
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ふふふ、でも小5の男の子にママのハグはそろそろキツイかも……。 |
情報
タイトル | お金のごほうびより心のごほうび |
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投稿日 | 2020.07.10 |
著者 | モバイル金剛寺 |
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