逆上がりの練習って何歳から？

5歳のみはるが幼稚園で逆上がりの練習を始めたことに驚くママ。幼稚園児に逆上がりをさせるなんて早すぎじゃない？と心配する。

	ねぇ、聞いて。うちのみはる、幼稚園で逆上がりの練習始めたって言うんだけど、ちょっと早すぎだと思わない？
	確かに早い気もするけど、意外とできちゃう子もいるみたいだよ。
	そうなんだ……。私は小学生になってからだったけど、全然できなくて居残り練習したり、けっこう苦労したなぁ。
	幼稚園では遊び感覚で楽しく練習してるみたいだし、みはるちゃんがイヤでなければいいんじゃない？
	そんなものかなぁ……。
	あら、逆上がりの話？私は得意でしたよ。足掛け上がりとか前回り、後ろ回りも何でもスイスイできましたから。
	和尚さん、カッコいい！
	ふふふ。こう見えて、鉄棒少女だったんです。それはさておき、逆上がりは100年以上前から小学校の授業に採用されていたそうですよ。
	へぇー、そんなに前から……。
	「子どもには難しいけれど、頑張れば乗り越えられるちょうどいい課題」が逆上がりなんだそうです。まぁ、私はすぐできたので、課題にならなかったんですが。
	もう。また自慢ですか……。
	えへへ（笑）。でも、多くの子どもにとっては、努力や工夫が必要な課題なので、成功した時に大きな達成感や成功体験が得られるようですよ。
	確かに、できた時は「やったー！」って大喜びした覚えがあるなぁ。
	難しいことにチャレンジするキモチや、どうすればできるのかを考える力、諦めずに努力することなど、逆上がりを通じていろんなことを学べるんです。
	なるほど。
	ところが近年、子どもの運動能力が低下した影響で、逆上がりは小学校の必修科目から外されたそうですよ。
	えっ、小学校では習わないの？
	必修ではなくなっても、長い歴史があり、現場の先生方に支持されているため、続けている小学校が多いようです。
	ということは、幼稚園で逆上がりができなくても問題ないですよね？
	逆上がりができた年齢は、就学前が約2割、小学校低～中学年が約6割、高学年以降が約2割だそうです。5歳のみはるちゃんができなくても当たり前なので、楽しくチャレンジさせてあげたらいいと思いますよ。
	ふーん。じゃあ、元鉄棒少女の和尚さんに指導してもらおうかな。