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和尚と考える終活

和尚と考える終活12:「孤独死」を誘発する無関心

和尚と考える終活:「孤独死」を誘発する無関心

日本の超高齢化は皆さんもよく知っておられることと思いますが、これに伴って、実は寂しいお話が存在してしまっているんです。

これは都心部の一例ですが、ある団地で3300人の方が居住していました。しかし世帯数としては2300世帯なんです。つまり約70%が「お一人暮らし」ということです。そのうち80歳以上の方が800名居住しておられます。そこで何が起きていたかといいますと、年間20件以上の「孤独死」でした。

孤独死、独りで亡くなって、死後何日かして発見されるといったケースですね。隣に居住者がいてもほぼ関わりがない。どこへ仕事に行っているのかいないのか、とにかく何をしているか、どんな人が住んでいるのかさえ知らない、また知ろうとしない。これが孤独死を誘発していると思うのであります。寂しいですよね。

そこのあなた、隣人のこと知ってますか? お隣の方と普段から対話がありますか? 日本社会が抱える大きな問題ですね。この問題解決のためには、人は独りでは生きて行けない、自分もそうなら他人もそう、ならば自分からコミュニケーションをとって、隣人との良き関りを持つべきではないでしょうか。

「ひとこと言ってくれたら何とかなったと思うんですが」とは、事後のコメントでよく耳にする言葉です。後悔は先に立ちません。思い立ったが吉日、今からでも遅くない、身近な高齢者の方とコミュニケーションをとってみてはいかがでしょうか?

独りの最後は、やはり寂しいですよね。

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情報

タイトル和尚と考える終活12:「孤独死」を誘発する無関心
投稿日2020.09.18
著者 良活和尚
テーマ
アイキャッチ和尚と考える終活:「孤独死」を誘発する無関心