和尚と考える終活108:エンディングノート【6】~財産・相続
たくさんある人ない人にかかわらず、相続や遺言のページも出てまいります。
預貯金、有価証券、不動産など、財産に関することを記入しておきましょう。まれに巨額のへそくりを持っておられる方があるかもしれませんが、この際、もう隠し財産は無しにしてくださいね。
たくさんある人もない人も、と申しましたが、生きているうちは財産でも、亡くなったら遺産という名前に変わります。遺産には「相続」ということが発生します。持ち主がいなくなるのですから当然ですね。この相続にかかわるものとして、以前「遺言書」のお話をしました。自分の意向を行使したければ、遺言書の準備もあわせて行ってください。
あと年金や保険についてもきちんと書いておいてください。保険の場合、特に死亡保険金は受取人の立場によって所得税、相続税、贈与税のいずれかが課税されます。あなたの保険の受取人が誰なのか、明らかにしておいてあげてください。
終活の中で、最も触りづらいのがこの財産、相続のところでしょうかね。亡くなったご本人は関係ないのですが、残った人たちが、下手をすると腹の探り合い、みたいなことになります。そんなことさせたくて残した財産ではないのですけどね。だからこそ、きちんと意思を伝えられるように記入して、場合によっては遺言書も用意しておいてください。
くれぐれも、相続が争族にならないように。