和尚と考える終活110:エンディングノート【8】~想いを届ける
エンディングノートの重要事項の説明です。このノート、記入して自己満足してはいけません。書いたことを必ず誰かに伝えておくことです。
ノートには財産や葬儀のこともさることながら、あなた自身の生きざま、人生が記されています。これを残すために書いたのです。これを伝えるために書いたのです。なのに、埋没してしまっては何にもなりませんね。だから誰かに伝えておいてください。
もしもあなたに息子さんがいて、お嫁さんがいるならば、そのお嫁さんに言っておきましょう。親、子、孫。因果は巡ります。あなたがお嫁さんと良好な関係で生涯を終われば、きっと子どもさんも同じようなご縁となるでしょう。幸せのサイクルを継承していくためのツールとしても、このエンディングノートを活用いただけると思います。
そしてノートの終わりの方に、あなたの想いを綴るページがあるかもしれません。そこにこそ、あなたの最愛の人への感謝の言葉を綴っておきましょう。そして、その愛する人にどう生きていってもらいたいのかを記入してください。物やお金の財産よりも、もっと価値のある相続ができます。
エンディングノート、あなた自身が愛する人への想いを届けるものとして、書いてみてください。さあ、体や頭や心が元気なうちですよ。少し急ぎましょうかね。