和尚と考える終活22:モノの整理・処分【3】~基準を決める
はい、そこの方、今居られる部屋を見渡してください。品物の数にしてどれくらいありますか?100、300?さあ数えきれないかもしれませんね。でもその中で毎日使うモノ、数日に一度使うモノ、1カ月に一度使うモノ、1年に……。まあとにかくいっぱいありますよね。
その中に、日々の生活に全く関わることの無いモノありませんか?何十年も使ったことのないハンドバッグ。絶対にこの歳では付けられないコサージュ。20年前、主人が買ってくれたシャネルの口紅。とかとか。これら実は、もうすでに「不要品」となっております。ところがご高齢の方に限って「少し色が剥げてるけどまだ使えるからこのバッグ置いておきましょう」とか「もう擦り切れてるけど何かの役に立つことがあるかもしれないから、ちょっと置いとこうかしら」などが横行します。
そこで基準です。「使えないモノ」と「使わないモノ」は違うということを知っておいてください。「使えないモノ」例えば色の剥げたハンドバッグ、もってお出かけしますか?しないでしょ。ということは「使えないモノ」なんです。「誰かにあげたらどうか」そんな失礼なことできませんよね。ですから基準の1つ目は「使えないモノは処分」です。
次に「使わないモノ」もあります。「昔、趣味で水彩画を描いていたけど、最近はもう描かなくなったな、でも筆から何から一式みんな揃ってる」これは「使わないモノ」ですが、あなた以外の方なら使ってもらえる可能性があるモノです。これは出来れば引き取り手を見つけて、もらってもらいましょう。そうするとモノも活きます。
いいですか、「使えないモノは処分」「使わないモノは手放す」、この基準をまずは頭に置いといてくださいね。