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和尚と考える終活

和尚と考える終活38:葬儀の準備【4】~喪主を決める

和尚と考える終活38:葬儀の準備【4】~喪主を決める

葬儀執行の全般、いわば葬儀社、宗教、会場などなど、これらをコーディネートし、責任を持つ人、これを「喪主」と言います。「葬儀執行責任者」とでも申しましょうか。葬儀の準備の中で、この責任者「喪主」を決めておくことも大切なことであります。

一般的には配偶者であったり、その家を継ぐ方であったりするわけですが、現代社会はさまざまな環境、境遇が存在しますから、この限りではありません。

例えば、そのお宅に長男さん、次男さんのお二方がご子息としておられたとしましょう。そして長男さんは遠方にお住まい、次男さんは実家の近くでお住まい。順当な流れでは長男さんが喪主となるわけですが、長年ご近所づきあいもしていない。親の交友関係もわからないといったことから、喪主は次男さんがつとめ、長男さんは「施主」をつとめるといったケースもあるようです。

また、ご兄弟やご親族が多い場合などは、喪主を誰がつとめるか、といったことでも結構もめることがあるようですから、やはり前もって、喪主を誰がつとめるのか、相談して決めておいた方がよいかもしれませんね。

地域によっては「焼香順位」を気にしなければならないところもあります。ある一定の血縁関係者を、一人一人司会が名前を読み上げて焼香してもらうのですが、この時の順番が違っていると、あとあと親戚づきあいに亀裂が生じたりということもあるようです。

そういった地域の慣習なども先に掌握し、土壇場で間違いが生じないよう、念入りに準備をしていただいた方がよいでしょうね。

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情報

タイトル和尚と考える終活38:葬儀の準備【4】~喪主を決める
投稿日2021.09.17
著者 良活和尚
テーマ
アイキャッチ和尚と考える終活38:葬儀の準備【4】~喪主を決める