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和尚と考える終活

和尚と考える終活40:葬儀の準備【6】~準備の準備

和尚と考える終活40:葬儀の準備【6】~準備の準備

前回、「葬儀の準備も今回で一区切りとしましょう」と書いたのですが、一番大事な部分をうっかり落としてしまう所でした(汗)。

葬儀の準備として、葬儀社を決めたり、遺影を撮ったり、また案内リストを作ったりとお伝えしましたが、実際にこれを実施するために、なくてはならないものがあるんです。なんだと思います? 「信頼関係」なんです。

葬儀は「人が亡くなる」ことによってのみ発生します。すると葬儀の準備=「誰かの死を待つ」ようなとられ方もしてしまうんです。「母さんそろそろ遺影写真撮らない?」これ実際言えますか? よくよく理解していても、生きている相手に向かって「そろそろ遺影」なんて言えないでしょ?

じゃあどうするかです。この案件は、一般的に年かさの上の人から切り出すことが求められるんです。いわゆる「年の順」という感覚ですね。

母親:「そろそろ母さんも、遺影になりそうなきれいな写真を撮っておきたいんだけど」
子:「お母さん、遺影だなんてそんな。まだ早いですよ」
母親:「そうかもしれないけど、最高のいい顔で写真を飾ってほしいから、撮っておきたいのよ。元気なうちじゃないと、ね」

こういうやり取りができる信頼関係が土台となるのです。

信頼関係ができていれば、あとから逝くであろう人から言葉をかけても理解はできるかもしれませんが、やはり身内ほど、それは現実的ではないかも知れませんね。でもとにかく、普段からの信頼関係が必須です。親子、家族間の深い信頼関係の上に、年かさの上の方から切り出していただきたいと思います。

これも後悔しないため、自分や家族のためですから。やはり仲良い生活が大切ですね。

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情報

タイトル和尚と考える終活40:葬儀の準備【6】~準備の準備
投稿日2021.10.15
著者 良活和尚
テーマ
アイキャッチ和尚と考える終活40:葬儀の準備【6】~準備の準備