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和尚と考える終活

和尚と考える終活114:少子高齢化【4】~誰の責任?

和尚と考える終活114:少子高齢化【4】~誰の責任?

「少子化」が生んだ「高齢化」。少子化も高齢化も、要は比率の話です。全国民のうち、高齢者の比率はどれくらいか、これが「高齢化率」というものですから、若い人さえ増えたら、いろんな問題が解決するんです。

私のコラムを楽しんでおられる方の多くは、すでにもらう側の方が多いかと思いますが、「年金問題」は若い人たちにとって、この先の大きな問題でありましょう。「このままいくと年金もらえなくなるんじゃないか」的な心配をされる若者は多くいるでしょう。まあ、全くもらえなくなることはないかもしれませんが、受給年限や納付年限が引きあがることがあるかもしれませんね。

これって誰の責任でしょうね。政府の責任ではありません。官僚の責任でもありません。自治体の責任でもありません。では一体……?私は「日本人」の責任だと思うんです。

私たちは、自分に都合のよくないことがあると、すぐ自分以外の人や事象に責任を持たそうと考えませんか?自己防衛の本能がそうさせるのですから仕方ないのですが、実はこの世に起こるさまざまな「自分」が絡む問題の多くは、「自分の責任」であることが多いのです。

「あの時あいつさえ気づいてくれたら……」だったら、あなたが先に気づけばよかったんじゃない?まあ、他にもいろいろありますが、自分にとって都合の悪いことは、すでに起こってしまったこと、即ち「過去のこと」なんです。時間は戻りません。言ったところで水は盆に戻らないのです。

「少子化」これは私たち(少し前におられた人も含め)が引き起こした問題なんです。「私、そんな責任無いわよ」って憤慨してますか?ごめんなさい、これが事実ですから。

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情報

タイトル和尚と考える終活114:少子高齢化【4】~誰の責任?
投稿日2024.08.16
著者 良活和尚
テーマ
アイキャッチ和尚と考える終活114:少子高齢化【4】~誰の責任?