読込中

和尚と考える終活

和尚と考える終活115:少子高齢化【5】~少子化と憲法

和尚と考える終活115:少子高齢化【5】~少子化と憲法

昭和20年8月15日、日本は世界を相手に戦った戦争に負けました。現代社会はこの戦争をいろいろな角度で評価しています。思うこと言うことは自由ですから、どんな評価をしても、何人もそれを阻むことはないでしょう。ですが、先のこの戦争に負けてから後の「日本人」が、現代社会の問題を生む素地を作ってしまったんであろうと思います。

大きく変わったものは「憲法」です。「大日本帝国憲法」から「日本国憲法」に変わりました。憲法とは、その国の国柄や文化の中心的考え方を如実に表すものが一般的であります。当然、その国の国柄や文化的価値観が、ふんだんに網羅されるべきであるわけです。ところがですよ、今の憲法は違うんです。ごめんなさいね、終活コラムなのに、と怒らないでくださいね。

ご存じの方も多いかとは思いますが、終戦後、日本はGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の統制下におかれました。そして、二度と欧米に牙をむかない国柄にすべく、マッカーサー最高司令官がGHQ民政局に指示をして憲法を起草させました。民政局員には憲法学を専攻した人は誰ひとりなく、極端に言えば素人が、単にGHQの意思を中心に数日で作り上げた憲法なんです。

この憲法には「二度と欧米に歯向かわない日本を作る」ためのエキスがふんだんに盛り込まれておりますから、じわりじわりとその薬効が効いてきた、という感じでしょうね。「公よりも私」一言でいうと、これが日本国憲法の姿ではないでしょうか。だから、今を生きる私だけが幸せだったらそれでいい。

「私はそんな思いは持ってません」と声を荒らげる方もおられるでしょう。でも、いつの間にか、知らないうちに、自然体で価値観が変えられてしまっているんです。悲しいですがね。

「少子化」「日本国憲法」「日本人」なんか高尚なコラムになってきたぞ、こりゃ。

シェア

X Facebook LINE

情報

タイトル和尚と考える終活115:少子高齢化【5】~少子化と憲法
投稿日2024.08.30
著者 良活和尚
テーマ
アイキャッチ和尚と考える終活115:少子高齢化【5】~少子化と憲法