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和尚と考える終活

和尚と考える終活117:一期一会

和尚と考える終活117:一期一会

日本には大変すばらしい文化がたくさんございますが、茶道もそのひとつでありましょう。「一期一会(いちごいちえ)」よく耳にされる言葉かと思いますが、この言葉も茶道から来た言葉だそうです。お茶会に臨む際、ご亭主が供する一椀のお茶。そのお茶をいただく機会はその時にしかない、一生に一度の出会いであるという考え方であります。実は、世の中すべて、一瞬一瞬が一期一会でありましょう。

さて、足掛け5年にわたり、読者の皆さんにかわいがっていただきました「和尚と考える終活」。この度、店じまいをすることとなりました。次回を最終の機会とさせていただきますが、長らくのご愛顧に深く感謝を申し上げます。

お釈迦様の教えである仏教の考え方に「愛別離苦」という悟りがございます。愛する者との別れは苦であるということですが、もしも読者の皆さんが、5年間姿の見えない「良活」との別れを淋しいと思っていただけるなら、愛していただいていたという足跡を残すことができたことになりますので、恐悦至極に存じます。

「出会いには必ず別れがある」絶対に逃れることのできない真理であり、このことがあるからこそ「終活」への取り組みをなされてきたことと存じます。

5年間の「一期一会」の出会いの中で、皆さんの心に、生活に、少しでもお役に立つことができていたならば、本望でございます。ということで、次回を最終稿とさせていただきます。最終最後までどうぞお付き合いくださいね。

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情報

タイトル和尚と考える終活117:一期一会
投稿日2024.09.27
著者 良活和尚
テーマ
アイキャッチ和尚と考える終活117:一期一会