和尚と考える終活(新型コロナ対策編)5:今だからできることを

緊急事態宣言が解除されましたね。「緊急事態」という、平時ではない「有事」の時期を、ようやく脱け出せたわけですが、だからといって油断は禁物。今一度、気を引き締めて対策に取り組みたいものです。
まずは人と人との接触を避けることが第一。しかし、寂しいですよね。私のお寺も、普段はお参りの方々の笑い声が絶えないんですが、昨今は静寂な時間が多くなっています。
でも、これでいいんです、今は。笑顔と笑い声が一日も早く取り戻せるように、みんなが力を合わせなければなりません。どんな力かと言いますと「我慢する力」です。多くの方々が、通常ではない環境を強いられています。
間違ってもらいたくないのは、国や自治体によって強いられているのではなく、ウイルスによって強いられている、ということです。
「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺がありますが、実はこれ、仏教における「因果応報」を説いたものなんです。経済はすべて連鎖しています。国内だけでなく世界全体の経済にも、私たちの暮らしにも大きな影響が出ております。
大変ですよね。みんなが大変なんです。でも今は耐えるしかありません。仏教では、幸せな運命になるための道すがらに「忍辱(にんにく)」という修行があります。まさに耐え忍ぶ、それも自己完成を目指して耐え忍ぶんです。
コロナウイルス、必ず終息の時は来ます。さあその時に、疲弊した社会を活性化するため、今こそ心のエネルギーを充電しておきたいものです。顔を上げて、笑顔のエクササイズをして、この時を過ごしましょう。笑えば免疫力もアップしますよ。