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和尚と考える終活

和尚と考える終活8:死後に何ができる?

和尚と考える終活:死後に何ができる?

終活は大きく分けて、生きている間についての取り組みと、死後についての取り組みの2種類があります。生きている間の取り組みは、介護、保険、年金、終末期医療などでしょうか。死後のことについての取り組みは、葬儀、お墓、遺産相続、ということですね。

介護。自分自身が年老いてどういう介護を望むのか。保険。万が一に備えて、どんな保険が自分にとって有効なのか。年金。老後の生活のため年金はどのくらいもらえるのだろうか。そして自分自身の最後が近づいた時、どんな医療をどの程度施してもらいたいのか。こういったことだろうと思います。

これら生きている間に関わる事柄は、割とご本人さんが関われる部分が多いかもしれませんね。でも死後のことについは、実はその段においては、自分は何ひとつ物を申すことができない、ということなのであります。

葬儀はこんな風にしてもらおう。祭壇はこんな祭壇で。香典返しはこの品物を。などなど、生きている間はいろいろと思いを巡らすことができますよね。でもね、ここで立ち止まって考えてください。生きている間にはある程度自分自身が関われますが、死んだ後では全くもって手を出せないのが事実であります。もし手を出せたらコワイですよね。

つまり誰かに「ゆだねる」事柄であるということです。そして、最も大切なことは、あなたの「ゆだね」を受けてくれる人の存在であります。いくら計画をしても、あなた自身で葬儀の取り仕切りや交渉はできませんからね。

終活に取り組む皆さん、ゆだねる人、大丈夫ですか?

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情報

タイトル和尚と考える終活8:死後に何ができる?
投稿日2020.07.24
著者 良活和尚
テーマ
アイキャッチ和尚と考える終活:死後に何ができる?