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和尚と考える終活

和尚と考える終活53:相続【8】~おひとりさまの相続

和尚と考える終活53:相続【8】~おひとりさまの相続

最近耳にする機会の増えた言葉で、「おひとりさま」というものがあります。いわゆる単身で生活をしていらっしゃる方を指す言葉でありますが、この中でも本当にお一人の方もおられます。両親が両方とも一人っ子であった。自分自身も一人っ子で兄弟はいない。結婚はしないと決めている。そんな方です。

申し上げておきますが、このコラムは事の是非を申し上げているのではございません。あくまで客観的な見方をした上で、より安心のできる方法を知ってもらいたいのであります。ええと、何言おうとしとったかな? あっそうそう、「おひとりさま」でしたね。こういった方の場合ですと、いわゆる相続権を持つ人が限りなく「いない」状況となります。まあ厳密には、いないことはないのですが、たどり着きにくいですよね。そんな場合「遺贈」という方法があります。

これは相続権を持つ人以外に、自分の財産(遺産)を相続させる方法です。これを行使するのに欠かせないのが、皆さんよくご存じの「遺言書」です。以前「遺言書だけでは」みたいなことを申しましたが、それは家族への相続の際、遺言書だけでは不十分ですよ、ということです。この度は、その「家族」が基本的にないと判断される環境の方ですので、ちょっと重みが違いますね。でも、相続権を持たない第三者に自分の財産(遺産)を相続させることは可能である、ということです。

よくある形が、自治体や社会福祉団体への遺贈。また特に自分がお世話になった人への遺贈などです。こののち日本には、もっともっと「おひとりさま」が増えてまいります。このコラムをご愛読のあなた自身がそうかもしれませんね。「遺贈」という方法もあることを知っておいてください。ちなみに私に遺贈したいという方、あー、いつでもご相談を(笑)

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情報

タイトル和尚と考える終活53:相続【8】~おひとりさまの相続
投稿日2022.04.15
著者 良活和尚
テーマ
アイキャッチ和尚と考える終活53:相続【8】~おひとりさまの相続