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和尚と考える終活

和尚と考える終活56:認知症【1】~認知症への不安

和尚と考える終活56:認知症【1】~認知症への不安

皆さんは今どんな暮らしをしておられますか? 優雅な暮らし、あわただしい暮らし…。そんな意味ではなくて、物理的にどんな暮らしをしていますか、という話です。例えば、高齢夫婦と子どもたち家族が自宅で同居。あるいは高齢夫婦2人が自宅で生活。また1人で賃貸住宅に住んでいる、などなど。多種多様な住環境があろうかと思いますね。

ところで今のその住環境、いつまで継続できそうですか?って、そんなこと考えたことありますか?毎日何気なく時間を過ごしておいででしょうが、そろそろこのコラムご愛読の皆さんは、「保証のない明日」に気づいているのではないでしょうか。そうです、明日という日に保証はないのです。そう考えますと、今日の住環境が明日も継続できる保証はない、「家」は不動でも、そこに住まいする「人」の環境が変わりますからね。

ご高齢の皆さんが最近最も気になさっていることは、「認知症」ではないでしょうか。「認知症になったらどうしよう……」そうですよね、実際認知症になったら、ご自分が認知症であるかないかさえも、わからなくなってしまうわけですから、一番不安かもしれません。

少しだけ認知症に触れておきましょうね。現在、認知症には完全な予防法や治療法は確立されていません。ですから、周囲の人のケアが最も重要なカギを握ると言ってよいと思います。認知症の初期においては、ご本人も徐々にいろいろな機能が低下していくという自覚ができますから、「なぜ? どうして?」という焦りや焦燥感に駆られます。その中で対人上の摩擦などから、人と接する機会を失い、脳の機能低下に拍車がかかってしまうわけです。これが悪循環になって症状が進む方が多いようです。

認知症は病気ですから致し方ないのですが、可能な限り身体的、環境的、心理的ケアが必要になってくるわけです。

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情報

タイトル和尚と考える終活56:認知症【1】~認知症への不安
投稿日2022.05.27
著者 良活和尚
テーマ
アイキャッチ和尚と考える終活56:認知症【1】~認知症への不安