和尚と考える終活57:認知症【2】~認知症検査とは
認知症についての予備知識ですが、前もって言っておきますと、私はお坊さんでして、お医者さんではありません。ですから医学的なことに言及する知識もありませんし、経験もありません。ですが、私が学んだ範囲でお伝えすることで、少しでも皆さんに寄与できたらと思いまして、お伝えするわけです。そこのところ、ご理解くださいね。
皆さんは「認知症検査」って受けたことありますか? 国内では「長谷川式」という検査方法がポピュラーなようですよ。9つの質問です。
- お歳はいくつ?
- 今日は何年何月何日何曜日?
- ここはどこですか?
- これから言う3つの言葉を言ってください。後でまた聞きますから覚えていてください。
- 100から7を順番に引いていってください。
- これから言う数字を逆から言ってください。
- 先ほど覚えてもらった3つの言葉をもう一度言ってください。
- これから5つの品物を見せます。それを隠しますから何があったか言ってください。
- 知っている野菜の名前をできる限り言ってください。
とまあこんな感じです。
あの、練習しなくていいですよ、試験問題ではないですからね。こういった検査だけで判断がなされるものではありませんが、要は普通にできそうなことができなくなるのが認知症である、ということです。
ただこの認知症、私たちの生活をつかさどる脳機能の低下が大きな要因ですから、長生きすればするほど発症率も高くなるわけです。でも、長生きが悪いわけではありませんよ。抗えない部分はあるとしても、できる限りそうならないためのケアを考えていくことが大切である、ということです。
「廊下は走らない」と教わりましたね。「老化」もゆっくりがいいですね。