和尚と考える終活80：おひとりさま【1】～おひとりさまですか？

今日も終活和尚のコラムにお越しくださり、ありがとうございます。今日はお1人でお越しでしょうか？　モバイル金剛寺ですから、そりゃ「1人で」でしょうね。でも、ここへ来たら1人ではないですよ。この間スタッフの方から聞いたんですが、このコラム、結構人気だそうで、たくさんの人が見ているそうですよ。そう言われますと、私も張り合いが出ますからね。でもホントかどうかわかりませんよ、スタッフの方がうまいこと私をのせて、原稿を急がせようとしているのかもしれませんから。まあ、嘘だったとしても心地よくだまされるとしましょう。その方が人生豊かですからね。

ところで皆さん、このコラムを見るときはお1人でしょうが、普段の生活はお1人ですか、それともどなたかとご一緒ですか？昨今、「おひとりさま」という新しい言葉が生まれているのをご存じでしょうか？　飲食店へ1人で入っていくと「おひとりさまですか？」と尋ねられますが、それとは違いますよ。最近の「おひとりさま」は、主に「同居する人のない生き方をする人」を指して言うようです。未婚のまま生涯独身の人、死別や離別によって1人になった人、などでしょうか。単純な言い方をすれば「ひとり暮らし」の方はすべて「おひとりさま」なのかもしれませんね。さあ、あなたはいかがですか。

内閣府の発表によると、2020年時点で「生涯未婚率（45歳～49歳と50歳～54歳未婚率の平均値）」は男性が28.3%、女性が17.8%となっております。ちなみに50年前（1970年）は、男性1.7%、女性3.3%だったんです。「えーっ！」でしょ。この50年で未婚率が急上昇してしまったというわけです。割合ですからあまりピンと来ないかもしれませんが、人数にすると、とてつもない数なんです。これを見ても、「少子化」の大波は避けるべくもあらず、ですよね。