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和尚と考える終活

和尚と考える終活106:エンディングノート【4】~ありがとう

和尚と考える終活106:エンディングノート【4】~ありがとう

エンディングノートで重要なのは、自分自身、大切な人と書きました。次は何がいいでしょうね。

次に大切なページは「ありがとう」感謝のページです。大切な人ともリンクすることがありますが、ありがとうを伝えなくてはならない人、またその中身です。ありがとうを伝える人、またその内容を書くということは、その方との関係のなかで感謝すべき関わりがあった、ということですよね。

「Aさんに父のことを相談して、良い方向に導いてもらった」「喜寿の祝いの時、孫の明子ちゃんがおいしいケーキを作ってきてくれた」つまり、あなたにとって嬉しいことが、その人によってもたらされた、あの時こんな楽しいことがあった、と自己を回顧する手段が「ありがとう」のページとなります。楽しかったこと、嬉しかったことを思い出すと、笑顔が出てきます。心の温度が1℃上がりますよね。すると、人に対して優しくなれるし、穏やかになれるのです。

このコラムをご覧の皆さんには、年齢を重ねれば重ねるほど、人生の深みを醸し出していただきたい。そのためにも、過去の嬉しかったこと、ありがたかったことをしっかり振り返っていただきたいのです。そして、できることならば、書くだけではなく語ってあげてほしいのです。ご家族に。

忙しい現代社会を生き抜いてきた皆さんは、ゆっくり過去を振り返って、ご家族に思い出話をする暇もなかったのではないでしょうか。ぜひエンディングノートを書く際に、良き思い出を語ってあげてください。これ、まさに人生の引継ぎと言えるのではないでしょうか。

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情報

タイトル和尚と考える終活106:エンディングノート【4】~ありがとう
投稿日2024.04.26
著者 良活和尚
テーマ
アイキャッチ和尚と考える終活106:エンディングノート【4】~ありがとう