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和尚と考える終活

和尚と考える終活3:サイコロに学ぶ「産と死」

和尚と考える終活:サイコロに学ぶ「産と死」

サイコロってご存知ですか、あの正六面体の立方体物質。小さいころ双六(すごろく)、おっと双六って日本語大丈夫ですかね、双六で分からなければチンチロリン、余計わからないですかね。まあわからない人はググってください。ともあれあの正六面体、1から6までの目が刻んでありますが、あれには一定の決まりがあるんですよ。それは表と裏を足すと7になるということです。1の裏は6、2の裏は5、3の裏は4という具合です。

このサイコロ、終活の「肝」ともいえる部分があるんです。それは「3の裏は4」です。数字で書いたらどうってことないですけど、『和尚と考える終活』では、「三(産)の裏は四(死)」と解釈します。つまり人は生まれたその瞬間、裏側に死を伴っているということなんです。

どうです、「肝」でしょ。おぎゃあと産まれた赤ちゃんでも、すぐに亡くなってしまうことがあります。そうかと思えば100歳までも生きる人もいます。でもすべての人が必ず「死」を迎えるんです。ですから人の死亡率は100%なんです。

再生医療という分野が目覚ましい発展を遂げておりますが、古代から人々が求めた「不老不死」はこの先も得られることがないでしょう。なぜなら「生と死」という営みこそが、自然界が我々に与えたルールだからであります。さあ、今この文章を読んでいるあなた、あなたも必ず生命の維持活動を停止するときがやってきますよ。そのタイミングは明日かも、ですね。今日をきちんと生きていきましょう。

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情報

タイトル和尚と考える終活3:サイコロに学ぶ「産と死」
投稿日2020.04.10
著者 良活和尚
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