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和尚と考える終活

和尚と考える終活33:葬儀とは【8】~家族葬(前編)

和尚と考える終活33:葬儀とは【8】~家族葬(前編)

日本は超高齢社会真っただ中、それに加えて出生率が上がらない。「少子高齢化」これは国内にさまざまな懸案がある中で、もっとも大きな問題と言えるでしょうね。その中で生まれてきたものの一つが「家族葬」なのかもしれません。

なぜなんでしょう? これは葬儀の在り方以前に、私が一番心配する「人と人との関わり」の変遷に由来します。高度経済成長、いや、この言葉自体も昔話でしょうか、日本は目覚ましい経済成長を遂げた時期がありました。その裏側にいわゆる「中流意識・中流家庭」なる感覚が芽生えだしたわけです。この中流を成立させる要因の一つが「少子」であります。

戦前の日本はと言いますと、生活は苦しくとも、子どもを沢山授かって、「家」を中心とする大原則がど真ん中に存在していました。ところが戦後、「経済」に意識が向けられ、いつの間にかたくさんの子どもを授からなくなってしまいました。

これだけが要因ではありませんが、その結果「少子化」の日本が訪れているわけであります。子どもが少ないということは、孫も少ない。子や孫が少なければ交友関係も少なくなります。まして「高齢化」の日本、平均寿命はうなぎのぼり、90歳を超えた高齢者の多くは、自身の交友関係者はほぼ皆無に等しい状況です。そうなると大きな会場を準備しても弔問者が少ない。

高齢者が亡くなった場合、その兄弟が遠方にいる場合は、向こうも高齢者なので弔問には来られない。その他いろんな要素から、「家族葬」という考え方が幅を利かせているのが現状なんです。

なんて言うと、家族葬を否定してるみたいですが、そうじゃないんです。家族葬にはメリット、デメリット両方あるということを、まず知っておいていただきたいんです。そのメリット、デメリットについては、また次回。

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情報

タイトル和尚と考える終活33:葬儀とは【8】~家族葬(前編)
投稿日2021.07.09
著者 良活和尚
テーマ
アイキャッチ和尚と考える終活33:葬儀とは【8】~家族葬(前編)