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和尚と考える終活

和尚と考える終活34:葬儀とは【9】~家族葬(後編)

和尚と考える終活34:葬儀とは【9】~家族葬(後編)

家族葬についての続きです。

子どもの数が少ない、本人の交友関係者も少ない。また実際のところ、費用面でも一般葬に比べるとローコストとなる家族葬。家族だけでまわりに気づかいせずに、ゆっくり故人とのお別れができる。なんか理想的のように思いますよね。でも、それが故のややこしさも実はあるようですよ。

まず「家族」って? どこまでを「家族」というくくりにされますか?例えば、あなたが居住、戸籍を一にする配偶者が亡くなりました。子どもたちは所帯を持ち、孫もいます。さあ、「家族」はどこまでですか?「そりゃ、残った配偶者、子ども、その配偶者、孫ですよ」って答える方もいらっしゃるかも知れません。では、故人の兄弟は?その兄弟の配偶者は?おじさん、おばさんは?

さあ、ややこしくなりましたね。そしてもし、家族というくくりに入れてもらえなかった人が「自分は家族だ」と認識していますと、もうこれは大騒動になってしまいます。「兄の葬儀に実の弟を呼ばないとは、どういう了見だ!」みたいなことで、一族を巻き込んでの騒動に発展してしまいかねません。

また、家族ではないけれど、本人ととても親しくしていた方が葬儀に参列して、それが後に、その人と同じくらい交友のあった知人に知れますと、これまたつらい話になっていくんです。

まだありますよ。葬儀後、逝去を知った方々が次々と自宅に訪れ、その対応で時間や手間がとられてしまう場合もあります。

そう見ていきますと、「家族葬」、実は一筋縄ではいかないものかも知れません。後々揉めるようですと、故人が心配して出てきちゃうかも知れませんよ。そんなことないか。笑々

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情報

タイトル和尚と考える終活34:葬儀とは【9】~家族葬(後編)
投稿日2021.07.23
著者 良活和尚
テーマ
アイキャッチ和尚と考える終活34:葬儀とは【9】~家族葬(後編)