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和尚と考える終活

和尚と考える終活43:介護保険【3】~認定手続き(後編)

和尚と考える終活43:介護保険【3】~認定手続き(後編)

さて、介護保険の認定についてお話しましょう。

介護認定は、住民票のある市区町村の介護窓口や福祉事務所などが窓口となりますが、その前に大切なことがあります。それは主治医、いわゆる「かかりつけのお医者様」であります。認定の申請をして判断する中に、主治医の「意見書」が必要となります。うちの寺でも「年をとったらお医者さんと仲良くするように」と教えてますが、本当に大切なことなんですよ。

ところでこの認定申請、多くの場合、本人の「家族」が申請手続きにあたります。高齢となった親や祖父母、もしも若干認知症気味であるような場合、当然本人とのやり取りは困難を極めます。ですから必然的に家族の方が手続きをするような場合が多いわけですが、申請の際、できる限り本人の日常を記載したものを持参するとよいと思います。日常どんなことができて、どんなことができないのか、です。

この時注意してほしいのが、情が絡むばかりに客観的な情報提供をせず、本人をかばうような感覚で伝えてしまうことであります。気持ちはわからなくもないですが、介護の必要度合いが適正でないと、受けられるサービスが受けられないことにもなりかねません。情報提供には、あくまで客観的な見方が大切ですね。

そのような形で申請をしますと、次に役所から「認定調査員」の方が訪問してくれて、本人の状況を調査します。そして、先ほどお伝えした主治医の意見書が出され、「介護認定審査会」において審査が行われます。これらの手続きを経て、約一か月で認定結果や保険証等が手元に届くことになります。

「ああ、終わったー」いえ、まだ終わりませんよ。いよいよケアマネさんの登場となります。あなたやあなたの家族と向き合ってくれる方です。ケアマネさん、よろしくね。

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情報

タイトル和尚と考える終活43:介護保険【3】~認定手続き(後編)
投稿日2021.11.26
著者 良活和尚
テーマ
アイキャッチ和尚と考える終活43:介護保険【3】~認定手続き(後編)