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和尚と考える終活

和尚と考える終活64:高齢社会の生き方【3】〜年寄りを大切に

和尚と考える終活64:高齢社会の生き方【3】〜年寄りを大切に

私のところの開祖様はですね、「年寄りを大切に」と教えておられるんです。「いつかわが身に」というお諭しでは、「ひとは、若い時、老人を大事にしていたら、自分も年をとってから大事にされる。老人のおかげで、今日がある。老人を大事にせないかん。善行は善果を生むと知れ」

そしてまた「老人の話を聞け」というお諭しでは、「老人は、失敗もよけいしているかわりに、いいこともよけいしている。だから老人の話を聞いておくと、あとで、いつか役に立つことが多い。世の中で、わしは経験者だというひとのことを、よく聞いてみると、次から次へと、新しい失敗を数多くし、他人より多くを体で学んでいる。よく聞いて生かすがいい」どうです、ご高齢の皆様、その通りですよね。皆さんは長い人生経験を経て、今日を迎えておられるのですから、絶対に若い人には越えられない、「時間と経験」という価値を持っておられるのです。なのに社会全体としては、「高齢者は厄介者」的な風潮が出てきている気がします。

今後、この国の人は2人で1人の高齢者をお世話する形になります。65歳をもって高齢者という区分けになっておりますが、今の65歳はまだまだ現役。もうひと花咲かすことができそうなくらいお元気な方が多いですよね。終活だエンディングノートだって騒ぎ立てる社会になってますが、そんなことしなくてもいい社会が良かったんじゃないんでしょうか。でも、そんな社会に誰がしたのかっていうと、実は今の高齢者の方たち、となってしまうんですよ。皮肉なもんですね。

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情報

タイトル和尚と考える終活64:高齢社会の生き方【3】〜年寄りを大切に
投稿日2022.09.16
著者 良活和尚
テーマ
アイキャッチ和尚と考える終活64:高齢社会の生き方【3】〜年寄りを大切に